糸山好みの超な日記

楽しんでいこう(*´ω`*)

建築補強工事

阪神淡路大震災で建築強度計算が見直された後の出来事です。デパートの副店長と建築の責任者等が話し合った結果、柱の強度を上げる事になりました。日に日に作業は着実に進んでいたのですが、私が宿直の日に仮眠時間になったので寝ようと思いましたら、建築の監督が中央監視室に来まして、「1階の駐車場の指定されているコンセントに電気が来なくなったのですが、見てもらえませんか?」と言われたので見に行きましたら、業者の全員が電気が使えない為、作業を中断していました。私が建築の監督に「あの~他のコンセントを使えば宜しいのではないでしょうか?」と言いましたら、「契約上使う事が禁止されているので使えないのですよ」との事でした。なんだ?その訳の解らない契約は?と思いましたが、中央監視室に戻り電気図面を読みましたら、直ぐに特定のブレーカーを見つけたので、現場に行きましたら図面と現場が違い、警備の許可を得て店内から、仮設(一時的に仮に設置)電源を設けまして、その間に本来使うべくブレーカーを探していたのですが、1階のコンセントのブレーカーが1階のどこにもなかったのです。しかも建築の監督を含め全業者が電気の知識がなかったのです。よくよく考えましたら私が現場に来た時に1つのコンセントに30A(アンペア)を使っていたので、店内からは15Aと15Aに分けました。私が仮眠を取ったら、どんどんコンセントに負荷かけていき全部のコンセントブレーカーを落すのでは無いか?と言う不安もあり、中央監視室から副主任に電話をしましたら「え?第一種電気工事士が1階にいるはずだよ?」と言われ、建築の監督に「第一種電気工事士はどこにいるのですか?」と聞きましたら「え?そんな人いないですよ?」と言われ、何とかしないと大変な事になると思い闇雲にブレーカーを調べ続けていました。体力の低下・睡眠不足・過労と体調が悪くなれば悪くなるほど最悪のケースを考えてしまう。夜中の4時に中央監視室に戻りまして、もう諦めようと思ったところ、一冊の契約書が机に置いてありました。目を通しましたら『第一種電気工事士を一階で待機』と書いてあり、私はその契約書を持って建築の監督のところに向かいました(今思えば契約書を見なかった方が良かったと思います)。1階では作業が順調に進んでいまして建築の監督が作業を大勢の業者の近くで見ていました。私は建築の監督のところに行き契約書を広げ「ここに『第一種電気工事士を一階で待機』と書いていますよね?」と聞きましたら業者全員が気まずい空気になり「私は仮眠時間をとっくに過ぎているので中央監視室で休ませて頂きます」と言い中央監視室で仮眠を取ろうと思いましたら、30分毎に建築の監督にアドバイスを求められました。結局、仮眠時間に仮眠を取る事が出来なく1階に向かいましたら、建築の副責任者と監督が電気の知識が無い状態で電気を何とかしようと作業をしておりました。2人は私を確認し、私はその光景の理解に悩み、中央監視室に戻りましたら、建築の副責任者が「この契約書は私の入力ミスで、契約書の入力ミスには私に責任があり、電気の事に関しては貴方に責任があります」と言われ「では忙しいので失礼します」と中央監視室を出て行きました。体力の低下・睡眠不足・過労に追い打ちをかけるかのように「責任」がのしかかり、私は中央監視室で倒れ呼吸がどんどん苦しくなりました。このままだと死ぬと判断して、防災センターに私の名前と症状を伝えたのですが、同じ苗字の清掃の方がいたので、設備の私のところに警備員が到着した時には全身が麻痺しており過剰な呼吸を続けていました。警備員の「こりゃダメだ。救急車を呼ぼう」と言う発言だけは覚えております。救急隊が到着した時には目も見えていませんでした。「カカシだ!!」「カカシと勝手に判断するな!!」ととんでもない状況なのは耳で聞こえましたが、体が動かず目も見えていませんでした。左手の小指と薬指の間に何かを打たれ、右手の人差し指に何かを噛まされ「間違いない!!カカシ(過換気症候群)だ!!!」「聞こえるか!!血液中の酸素濃度が極端に高い!!酸素を体内に取り入れるな!!息を止めろ!!!」と言われ2分間位、息を止めましたら目が見えて体が動くようになりました。私は何度も「このビルを管理出来る者が、このビルには私しかいないのです!」と救急車に向かうのを拒否しましたが、「死んで今後を守れるか?」と言われ救急隊の指示に従いました。中央監視室から救急車に向かう途中に副主任に合い、後を頼みました。救急車の中で1人の救急隊に聞かれました。「さっきの人、頼れる人ですか?」私は答えました「はい。頼れる上司です」。病院で色々調べましたが、どこにも異常なし。一時的な過負荷だったようです。